2023.08.01 トットの森
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工法はこれが最強です!
今回の話は、色々な工法があるけど結局どれが一番良いんだ?という内容です。
『どれも一丁一端あるよ』とか『ケースbyケースだよ』なんてことは言いません。
ズバリ!最強を示させてもらいます。
ですが、現存する工法を全部紹介してしてからこれが一番ですって構成にするとトンデモなく長くなってしまいます。
今回は『理屈は抜きで、プロが判断する最強の一番オススメの工法さえ教えてくれたらそれでいいよ』という方向けにズバリ!!を解説します。
では早速進めて行きましょう。
着地地点がハッキリしていた方が分かりやすいと思いますので、今回も結果から入ります。
それでは発表します!
プロがオススメする最強の工法はズバリ!
パネル工法です!
言い忘れましたが、これは一般の木造住宅に限定した話です。ご了承ください。
わかったけど、パネル工法ってどんな工法なのか?
工法を言われてもピンとこない
という方、多いと思います。
これを説明します。
知っている方もなぜ最強なのか、その他注意点や更に性能を上げる方法も解説します。
最後までお付き合いください。
僕が知っている限りですが、パネル工法のはじまりはLIXILさんのスーパーウォール工法です。
もう15年以上前でしょうか。
登場した当時、感動して当時のお客さんに勧めまくりました。
このパネル工法が、今までの工法とどこがそんなに違うのか?
決定的に違うのは、筋交いの変わりにパネルをつっぱり棒にしている所です。
ピンときませんよね。
説明すると、それまでの工法は柱と柱に筋交いという部材を入れて揺れに対応していました。
本当に大きなつっぱり棒って感じです。
それがモノコックという考え方で、外側に合板を打ちつけて全体を一体化するという工法が出てきたのです。
この従来のモノコック、一見素晴らしく思えるのですが、現場で合板を釘で止めて一体化していました。
なぜ否定的なのか?
実はこれ地震に弱いのです。
正確には繰り返す、地震に弱いのです。
モノコックという考え方は素晴らしく、地震が起きても全体で支えるので、耐震性も高いものです。
ですが、現場でつくるため、一度大きな地震をくらうとパネルを止めている釘が緩みます。
揺れに抵抗する時に引っ張られ、抜けようとする力が働き、釘まわりの合板や木材自体がつぶれ、どうしても接合部が緩んでしまいます。
一度の緩みは小さいかも知れませんが、繰り返される事で段々と大きな緩みになってしまいます。
他の国では問題ないかも知れませんが、地震大国の日本では致命的です。
例えば、しっかりしたテーブルに人を載せて繰り返し揺らす事をイメージしてください。
最初は少ししか揺れませんが、繰り返す度に接合部が緩んできて、揺れが段々大きくなります。
そして最後には壊れてしまいます。
これに対して、最強のパネル工法は合板と断熱材を使ってパネルを形成します。
これを従来の筋交いと同じ様に柱と柱の間に入れていきます。
つっぱり棒と同じ要領で入れよう、という工法です。
パネルを柱と柱の内側に挟むので、基本的に釘等は必要ありません。
繰り返す地震でも緩むことなく、つっぱり棒のように一体となって耐えることができる、本当のモノコック構造を現場で作られるようになりました。
これには、集成材が普及して、プレカットの精度が高まり、接合部の金物もさまざま進化した背景があります。
とても理にかなった工法です。
『欠点ってないの?完璧なの?』
わかります。
ですが、ほぼ完璧です。
実は欠点もありましたが、近年では随分解消されてきました。
スーパーウォールが登場した当時、ハイクラスの工法ということで性能も高かったのですが、価格も高かったのです。
仕方ありませんが、当時で坪8万円~10万円UPでした。
それに加え、当時の商品はパネルの周囲にゴムパッキンの部分があり、少し遊びがありました。
また、施工業者も講習を受け、認定がなければ販売できませんでした。
施工性や品質を高めるためだと思いますが、そのためか中々普及しませんでした。
ですが、それは過去のお話。
現在ではパッキンもなくなり、色々な材木屋さんで作られるようになり、価格も下がりました。
と言っても、在来工法よりは高額ですが、十分に選択候補に入れることができます。
なので、胸を張ってこれが最強だと言える訳です。
発砲系のしっかりした断熱材がこのパネルと一体化されています。
断熱性能を高めたい方は、その厚みを変更することで求める断熱性能にできます。
さらに、外側に断熱材を足すことも可能です。
パネル自体は工場で製作するため、品質もバラツキがなく、高品質に保てます。
注意点は、パネルを工場で製作する都合上、開口部の位置を現場で変更する事が困難になります。
絶対に出来ない訳ではないのですが、そうならないように、設計の段階でしっかりと開口部の位置を確認するようにしましょう。
特に、家具を置きたい場所やお風呂の窓の高さトイレ窓の大きさなどしっかりチェックして下さい。
如何でしたか?
ワンランク上の性能を求める方はパネル工法一択で間違いありません!
さらに、『この工法でも物足りない。石橋をたたき壊す系だ』って方のために、この完璧パネル工法をグレードUPする方法を紹介します。
ここからは過剰です。
よい子はマネしないで下さい!
その方法とは、パネル工法の外側にもう一度合板を張り付けて、さらに性能を高めるという方法です。
パネル工法に従来の合板外張りモノコックをプラスするということです。
これ凄く過剰ですが、用心深い方、さらに求める方には、大建さんのダイライトがオススメです!
ちなみに僕はプラスしました。
石橋をたたき壊す系の方は、検討してみて下さい。
それではまとめです。
今回は『数ある工法の中でパネル工法が最強です』というお話でした。
覚えて頂きたい事は
この4つです
動画では挿絵を用いて、さらに分かりやすく解説しています。
ぜひ、ご覧ください。