2024.04.12 マナビの泉
この動画は、近日公開予定です。
しばらくお待ちください。
建てる前に確認しないと、隣に工場が建ったり、いかがわしいホテルが建ったりしちゃいますよ。
ウサクマさん:ムロタさん、用途地域ってなんですか?
ムロタ:用途地域とは、行政が地域ごとにその用途を定めたモノですね。
ウサクマさん:えっ土地ってその使い道が決まっているのですか?
ムロタ:そうです。全部で13の用途に分けられているのですが、気をつけないといけないのが住宅はその内の12の用途の土地で建てることができるのです。
ウサクマさん:建てられるのですよね?それなら問題はないように思いますが、ダメなのですか?
ムロタ:建てられちゃうから問題が起こるのです。
ウサクマさん:どういうことですか?
ムロタ:例えばですが、建てられるということは、『用途が商業用ですよ』って定められた土地でも、宅地として販売できますし、それを購入して住宅を建てられます。でも商業用と知らずに購入して家を建てた後、お隣に工場や風俗店が建てられたらどう思います。
ウサクマさん:ええーそれは困ります。
ムロタ:庭を囲って通行人からは見えないようにしたのに、マンションが建ってそのベランダから丸見えとか、庭が日陰になっちゃうとか。
ウサクマさん:ナミダが出ちゃいます。
ムロタ:ですよね。ちゃんと用途を知っていて、覚悟して家を建てたのであればまだ仕方ないとも思えますし、間取りもそれに対して備えることができます。なので、家を計画する前に土地の用途を確認することはとても重要なことなのです。
ウサクマさん:なるほど。それ知りたいです。詳しく教えて下さい
ムロタ:分かりました。では用途地域をわかりやすく紹介します。まず、日本の国土は、都市計画区域と都市計画区域外の2つの地域に分けられているこのことを知りましょう。正確には、準都市計画区域を含めた3つなのですが、これは都市計画区域と同等なモノとしてとらえておけば良いので、2つとして説明します。
ウサクマさん:都市計画区域と都市計画区域外ですか。どう違うのですか?
ムロタ:都市計画区域とはそのままですが、都市化を計画している地域のことです。
ウサクマさん:都市化の計画ですか
ムロタ:都市が無計画に広がってしまうと、道路やライフラインをはじめとして色々なモノに影響がでてしまいます。
ウサクマさん:それは困りますね
ムロタ:計画的に整備・開発・保全ができるようルールを持たせた地域これを行政が定めているというワケですね。そしてその地域以外が都市計画区域外となります簡単にいうと、町は都市計画区域。それ以外は都市計画区域外ということです。
ウサクマさん:ザックリしすぎじゃないですか
ムロタ:多くの方は都市計画区域に家を建てることになるのですが、この都市計画区域をまた3つの区域にわけているのです。その3つというのが市街化区域、市街化調整区域そして未線引き区域です。市街化区域は市街化していく区域です。市街化調整区域は市街化を抑制している区域です。そしてどちらでもない区域を未線引き区域といいます。
ウサクマさん:なるほど
ムロタ:簡単に言うと町は市街化区域。その周辺が市街化調整区域でそれ以外は未線引き区域ですね。
ウサクマさん:だからザックリすぎますって
ムロタ:そして多くの方は、市街化区域と未線引き区域に家を建てることになるのですが、この区域に用途を定めて13の地域に分けたモノが用途地域というワケです。
ウサクマさん:やっとですか。分けるのが好きすぎです。
ムロタ:ですよね。ですがそう難しくはないでしょ?
ウサクマさん:それはそうですけど
ムロタ:簡単なことなのですが、この基本を理解していないと、用途地域や都市計画区域、市街化区域など言葉が良く似ていますので、すべてごっちゃになっちゃって理解できなくなるのです。
ウサクマさん:確かになりますね
ムロタ:ではここからが本題ですね。分けられた13の用途地域を紹介していきましょう。
ウサクマさん:宜しくお願いします。
ムロタ:では用途地域を紹介します。用途地域はこの13地域です!
ウサクマさん:おおー名前からなんとなくは想像できますね。
ムロタ:上に行くほどルールが厳しく、良好な住環境を目指している地域だと思って下さい。設けられているルールも、目指す環境になるように作られています。もちろん、土地の価格にも影響を与えますよ。
ウサクマさん:なるほどなるほど
ムロタ:住宅はこの13の地域のうち、工業専用地域を除く12の地域で建設が可能です。
ウサクマさん:どこでも建てられるのですね。だから、問題が起こるんですか。
ムロタ:そうです。簡単に説明していくと
この3つが一番住宅向きですね。低層・住居・専用と書かれているように、高さの制限も厳しく住宅以外だと保育園や老人ホーム・学校・神社・診療所などしか建設できません。さらに近隣の住宅への日当たりにも配慮されています。日当たりが良く騒音などの問題も少ないということですね。
ウサクマさん:いいですね
ムロタ:次はこの二つ
基本的には先ほどの3つと同じなんですが、病院が建てられるようになります。高さの制限が緩くなり、高い建物も建てられます。日当たりなどへの配慮もゆるくなっていますね。
ウサクマさん:ああー、中高層と書かれていますもんね。
ムロタ:そして残る住居系の3つ
この地域まで下がってくると、近隣住宅に向けての日当たりの配慮はなくなり店舗や飲食店ホテル・旅館なども建てられます。
ウサクマさん:にぎやかな感じですね。
ムロタ:そうですね。遊技場や飲み屋なども建てられますので、日当たりや人通り・喧噪などが気にならない方であれば、住みやすくて楽しい地域です。まぁ普通の地域ですね。
ウサクマさん:確かに
ムロタ:以上の8の地域が住居系と言われる地域で、暮らすのに適した地域と言えます。
ウサクマさん:なるほどねー
ムロタ:残りは商業系の3つと
工場系の2つですが
工場系に建てる方は少ないので、実質は商業系のこの3つになります。この3つにはほとんどの建物が建てられますし、駅周辺や大きな道路の周辺など身近な場所にありますので、注意が必要になります。
ウサクマさん:そうなのですね
ムロタ:商業系は町の中心部付近なので雰囲気でもわかりますが、準工業地域は工業と書かれていますが、普通にそこら辺にある地域なので注意して下さい。
ウサクマさん:なるほど。ですがこの用途地域ってどこに書いてあるのですか?
ムロタ:用途地域を確認する方法ですが、土地を購入する場合は必要書類に明記されています。ネットでも暮らす地域と用途地域で検索すればその地域の都市計画WEBサービスが出てきますのでそこで確認することができます。
ウサクマさん:便利ですね
ムロタ:例えば福井に住んでいる方は、「用途地域 福井市」で検索してもらえればOKです。
ウサクマさん:簡単ですね
ムロタ:そうでしょ。そして自身で確認できることこれが重要なのです。
ウサクマさん:どうしてですか?
ムロタ:皆さんは建築士ではないので、詳細なルールまで把握する必要はありません。土地は色々な種類に区分けされていて、建てられる建物が決められている。この概要を理解していれば十分です。あとは、ご自身の敷地や購入候補の敷地がどの区域にあるのかどの用途地域なのかこれを確認して、Google先生やウィキペディア先生に聞けばシッカリと教えてくれますから。
ウサクマさん:なるほどねー
ムロタ:用途地域という言葉や概要を知らなかったら調べようとも思いませんし、『これ何だろね?』『家が建てられるなら別にいいか』で終わってしまします。なので、概要を理解していて調べることができるこれが重要なのです。
ウサクマさん:分かりました。それはバッチリです。
ムロタ:はい、今回の話はココまでです。
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