2024.04.26 トットの森
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換気システムでは、排気ガスをキレイにはできません。PM2.5も除去できません。
ウサクマさん:ムロタさん、花粉やPM2.5が気になります。室内をクリーンにする方法はないですか?
ムロタ:良く聞くフレーズですね。花粉症だからとか、国道沿いだから、街中だから、第1種換気システムで空気をコントロールしてきれいな空気の中で暮らしたいこれは誰もが思うことだと思います。ですがみなさん誤解しています。
ウサクマさん:何を、ですか?
ムロタ:換気システムの高性能フィルターでは、排気ガスの汚染浮遊微粒子やPM2.5は除去できません。
ウサクマさん:えっどういうことですか?よく出来るって書いてありますよ
ムロタ:
これらは同じ意味に聞こえますが、全く意味が違います。
ウサクマさん:えーー、違うのですか?
ムロタ:違います。それに皆さんが除去したいと思う、排気ガスに含まれる有毒物質細菌・ウイルス・爆裂花粉などは、換気シルテムの高性能フィルターでは除去できません。
ウサクマさん:何ですかそれ!!じゃどうしたら良いですか?
ムロタ:なので、これらの汚染浮遊微粒子が気になる方には、空気清浄機をオススメしています。空気清浄機と換気システムでは、同じようなイメージを持つかも知れませんが、その性能は全く違うモノです。換気システムはあくまでも換気をするシステムなので、そこら辺を誤解して欲しくありません。
ウサクマさん:なるほどねー。では誤解がおきないように、シッカリと教えてください!
ムロタ:分かりました。では、なぜ換気システムでは汚染浮遊微粒子を除去できないのか。空気清浄機とはどう違うのか。これを紹介いたします。
先程の
これら3つは全く意味が違うんですよ、と紹介しました。
ウサクマさん:それです。詳しく教えてください。
ムロタ:まずは基本としてマイクロメートル。単位は『㎛』と書くんですが、これを説明します。
ウサクマさん:お願いします。
ムロタ:これは長さを示す単位で、1ミリの1/1000を1㎛と表現します。1mmは1000㎛ですね。そしてよく聞くPM2.5とは、大気中に浮遊している汚染微粒子で、その中でも粒子の直径が2.5㎛以下のモノの総称なんです。
ウサクマさん:要はとっても細かいヤツラですね。
ムロタ:そうですが、ここで勘違いが多いのは、PM2.5の粒子の大きさは2.5㎛だと思い込んでしまうことです。
ウサクマさん:違うのですか?でも粒子の直径が2.5㎛でしょ?
ムロタ:よく聞いてください。PM2.5とは直径が2.5㎛以下ですよ。例えば、PM2.5の主役というべき排気ガスに含まれる汚染浮遊微粒子の90%以上は、1㎛以下の小ささで、その平均は0.25㎛と言われています。
ウサクマさん:ちっさ!もの凄く小さいですね。
ムロタ:そうです。なので、先ほどの“PM2.5を捕まえる”と言う言葉は2.5㎛を少しでも捕まれば嘘ではないですよね。“2.5㎛を90%捕まえる”は、そのままの意味ですが、聞いた方は『PM2.5を90%捕まえる』と勘違いします。そして、“PM2.5を90%以上捕まえる”とは1㎛以下の汚染浮遊微粒子を捕まえる能力が必要になってきます。
ウサクマさん:ほんとだー、中身は全然違いますね。
ムロタ:でしょ?そして、皆さんが除去したい細菌やウイルス排気ガス、PM2.5の大きさは軒並み1㎛以下です。結果、換気システムのフィルターでは全く除去できないってことです。
ウサクマさん:そうですか。改良できないのですか?
ムロタ:空気を通過させて汚れを濾しとるという性質上、限界があるのではないですかね。フィルターの目を細かくすれば、理屈では捕まえることができますが、その分抵抗が増えて空気が通らなくなります。これではファンに負担がかかりすぎます。またすぐに目詰まりしてしまいます。毎日交換するなら可能なのかも知れませんが。
ウサクマさん:ええー、それは無理ですー。
ムロタ:ですよね。一般の住宅で利用されている換気用の高性能フィルターは2㎛を95%以上捕まえるこのくらいの性能です。ちなみに医療用のN95マスクは0.3㎛を90%以上キャッチするそうですがチョット息苦しいそうです。
ウサクマさん:それはわかります。普通のマスクでも息苦しいです。
ムロタ:普通のマスクは主に花粉用ですね。花粉は30㎛とわりかし大きいですから。
ウサクマさん:確かに。目で見えますよね。
ムロタ:黄砂も4㎛ほどの大きさがありますので、黄砂や花粉ここら辺であれば換気システムでも除去可能です。ですが、大きいものは重力で沈下しやすいので、そう長くは浮遊していられないみたいですね。
ウサクマさん:ああーだから車の上に溜まるのですね
ムロタ:ですが、安心していてはダメです。
ウサクマさん:どうしてですか?
ムロタ:花粉が黄砂などの汚染物質と衝突して、爆裂するそうです。爆裂した花粉は1㎛以下ととても細かくなり、長く浮遊して隅々に運ばれちゃうそうです。
ウサクマさん:それは困ります。何とかしてください。
ムロタ:そこを何とかするのが、空気清浄機です。
ウサクマさん:空気清浄機ですかー。空気清浄機も空気をろ過しますよね。
ムロタ:確かに、大きな粒子のモノはろ過して濾しとると思いますが、それでは濾しとれない微粒子も、磁場や静電気などの不思議パワーで吸着します。ここが決定的に違うのではないでしょうか。勿論、空気清浄機にも色々と種類がありますので、すべて性能が同じなワケではありませんが、一般的なモノでも0.3㎛を95%以上捕まえる性能があるみたいですよ。
ウサクマさん:それは凄いです。確かに全然違いますね。
ムロタ:ですよね。さらに、最近話題の“空気犬”とかは、0.015㎛を95%以上捕まえるって言うのですから、もうびっくりです。正直ここまでの性能は必要ないですが、細菌・爆裂花粉が1㎛、ウイルスが0.1㎛、排気ガスの汚染浮遊微粒子も1~0.25㎛程度なので、1㎛の粒子を95%以上、捕まえてくれたら文句なしではないですかね。
ウサクマさん:不思議パワーって凄いですね。
ムロタ:そうです。この仕組みを換気システムに採用してくれると最高ですが、それはそれでメンテとかも大変だろうなーとも思います。粒子の大きい花粉などは、浮遊する力も少ないので、実際に室内でこれらを感じることは少ないと思います。窓を閉めておけば、そこまでは入ってこないのでしょうね。
ウサクマさん:確かに、部屋が花粉でザラザラにはならないですね。
ムロタ:花粉や黄砂は、服や髪または洗濯物などに付着して持ち込まれますので、お出かけから帰ったら直ぐにシャワーをしたり、着替えたりするのが効果的ではないでしょうか。ですが、それ以外の汚染浮遊微粒子、爆裂花粉や排気ガスが気になる方は、空気清浄機を利用しましょうということです。
ウサクマさん:ですが、空気清浄機は音やメンテが気になるんですよね。
ムロタ:それは致し方ないですねー。空気を集めるのには、どうしても気流をおこして吸い込む必要がありますし、フィルターもマメにメンテナンスしないと直ぐに効果が落ちてしまうと思います。これらの物質は小さすぎて目に見えないので、効果が落ちていても気がつかないのが難しい所ですね。空気をキレイにするために、第1種換気システムを検討している方もおられますが、換気システムのフィルターでは思うような効果が得られないので、注意して選択するようにしましょう。
ウサクマさん:わかりました。
ムロタ:はい今回のお話はここまでです。